2024/06/26 17:17

貴重な熊の手をゲットしたら、皮剥ぎからやってみよう!

こんにちは!山立会のミチルです。
当店で販売中のツキノワグマの手は、大変貴重で人気の部位です。現在販売中の商品は皮剥ぎ済みなのですぐ調理できますが、そのまま毛と皮がついた状態で手に入れた場合は困ってしまいますよね。

でも野生動物を1頭丸ごと皮剥ぎするのは時間も労力もかかりますが、手だけなら初心者でもなんとかなるかも?しかも魔除けになるといわれる熊の爪も手に入る。考えようによっては自分でやってみるのもおもしろいのでは・・・!
そこで、熊の手の皮剥ぎ方法をご紹介!
弊社の現役猟師Hさんに教わりながら、その方法を見ていきましょう。

うっかりするとすぐ毛だらけになってしまう


皮剥ぎの際に注意したいのが、熊の毛が肉の表面についてしまうこと。
適当なところから皮に切り目をいれてしまうと、そこで切れた毛がいっぱいまとわりついてしまいます。これがなかなかとれないんですよね。ではどこから始めるのがよいのでしょう・・・?




そう、肉球です

肉球の数ミリ内側にぐる~っと1周、切り目をいれていきましょう。
そしてそこから皮を剥いでいきます。

わたし「皮剥ぎするときに大事なことはなんですか?」
猟師H「肉を汚さないようきれいに剥いでいくことだよ」

皮の外側が肉に接してしまうと毛が付着してしまううえ、そこから汚れや雑菌が移ってしまい肉の色が悪くなるそう。本当に要注意ですね。



わたし「う~ん、そのためのコツってありますか?」
猟師H「わかりやすいコツっていうのはないと思う。数をこなして経験していくしかないかな」
基本的な手順は教わることができますが、
速くきれいにできるようになるには、やっぱり自分自身の経験しかないんですね。

熊の爪は骨から直接生えている



半分くらい皮を剥いだところで、今度は熊の指に切り目を入れ始めました。
何をするんだろう?
猟師H「この中に関節があるんですよ。これを切って熊の爪をとる」
さらに
猟師H「熊の爪って骨と直接つながってるんですよ、だからあんなに強くひっかける」



えー!熊の爪って骨とつながってるのおお!
どおりで・・・。
じつは以前、熊に遭遇してケガをした経験がある自分は妙に納得。
みなさま十分に気をつけましょう。

ちなみにとった爪はのちほど煮沸消毒して磨くと、すてきなアクセサリーになります。猟師Hさんの作品がこちら。
山立会食堂で販売中ですよ。実は女性に人気のアイテムです。



皮剥ぎ完了!熟練者だとわずか20分


爪をすべてとったあとは残り半分の皮を剥ぎ、水で洗って完了!
見てるだけならあっという間でした。初心者だともっと時間がかかります。
日ごろから皮剥ぎや解体をしている熟練猟師はすごいや・・・



ちなみに弊社代表が以前調理した熊の右手がコチラ。
圧力鍋で30分煮込んで肉球をとり、コンソメでさらに1時間煮込みました
コラーゲンたっぷりでぷるんぷるん!



なかなか巡り合う機会のないツキノワグマの手。
皮剥ぎに挑戦したり、熊の爪でクラフトしたり、調理して召し上がるところまで、存分に楽しめます。
動物と自然に感謝しながら、こんなことに休日のお時間を使うのもすてきですよね。
今回のレポートが参考になればうれしいです。ご興味のあるかたはぜひやってみてくださいね~!